誰もが生きやすい社会に。

自己紹介 ~プロフィール~


【仕事のこと】

1995~99年度 社会福祉法人わたぼうしの会で勤務
1999~2011年度 財団法人たんぽぽの家で非常勤職員として勤務
2000~2011年度 同志社大学大学院博士前期課程/後期課程(退学・復学期間を含む)
2012~16年度 同志社大学社会学部社会福祉学科で主に演習や実習を担当
2017~19年度 京都府立大学公共政策学部福祉社会学科で精神保健福祉士養成に関わる業務を担当
2019年度~ 天理大学人間学部人間関係学科社会福祉専攻で、ソーシャルワーク論等を担当

【連絡先】

hmorig★sta.tenri-u.ac.jp
 
研究活動をとおして作成した成果物や情報を共有するために、このホームページを立ち上げました。
 
『知的障害者の「親元からの自立」を実現する実践:エピソード記述で導き出す新しい枠組み』(2015年:ミネルヴァ書房)は、著者割引でお分けすることができます(領収書は発行できません)。上記のアドレスにご連絡ください。

研究方法論としてのインクルーシブアプローチ―知的障害者との協働研究の検証

(科学研究費「基盤研究(C)」2019~2022年度)

この研究では、知的障害者を共同研究者として研究のプロセスに位置づけるインクルーシブリサーチを学術的な観点から検討します。2019年時点ですでに取り組みを始めている「しょうらいのくらし調査」と「日英共同研究プロジェクト」のアウトプットまでのプロセスについて「評価」と「発表」に取り組みます。そして、インクルーシブな研究アプローチが、従来の研究方法とどのように異なるのかを考えます。

ライフストーリーをマンガで発信!~障害者のセルフアドボカシー促進に向けた試み~

(2020年度 サントリー文化財団 研究助成「学問の未来を拓く」)

日本とイギリスの知的障害者のライフストーリーをマンガに描きました。知的障害者が自身の生活や人生を、日本の文化に根差したスタイリッシュな媒体としてのマンガで描き発信することで、他の知的障害者が「自分のことを語りたい」と思えたり、障害のない人が知的障害のある一人ひとりのことに関心をもったりできる社会づくりをめざしています。
  ・研究代表 :森口弘美(天理大学人間学部)
  ・共同研究者:吉村和真(京都精華大学マンガ学部)
         藤澤和子(新潟リハビリテーション大学大学院リハビリテーション研究科)
         Elizabeth Tilley (Open University, Faculty of Wellbeing)
 
作品は、冊子でお分けできますのでご連絡ください。

Establishing a UK-Japan inclusive research network in intellectual disability: co-producing a roadmap for belonging

(Economic and Social Research Council (ESRC): UK-Japan SSH Connections grants 2018-2020)

知的障害のある人と一緒に「belonging」をテーマにしたロードマップを作るために、日本と英国の両国においてワークショップをしました。

  ・研究代表:Elizabeth Tilley(Open University, Faculty of Wellbeing, Education & Language Studies)
  ・共同者 :森口弘美(京都府立大学公共政策学部福祉社会学科)
        笠原千絵(上智大学総合人間科学部)
        田中弘美(同志社大学研究開発推進機構及び社会学部)
        Sara Ryan(University of Oxford, Nuffield department of primary health sciences)
        Liz Ellis(University of the Highlands and Islands, Centre for Health Science)
    報告書はこちらです。  [日本語版] [英語版]

本人リサーチャーと開発するくらし・たすけあいフォーマット:将来の暮らしに関するインクルーシブ調査

(2018年度三菱財団社会福祉事業・研究助成)

知的障害のある「本人リサーチャー」と研究者が、研究計画の作成段階から協同する、日本ではじめての本格的な「インクルーシブ調査」に取り組んでいます。調査では、親から離れて暮らす知的障害のある人が感じる「困り事」、「助けてもらいたいこと」、「工夫していること」などを調べます。そして、知的障害のある人が地域の人に、どんなとき、どんなことを支援してほしいかを考え、伝えるためのツールとして「くらし・たすけあいフォーマット」をつくりました。

  ・研究代表  : 笠原千絵(上智大学総合人間科学部 准教授)
  ・共同研究者 : 中西正繁(ケアの文化研究所 本人リサーチャー)
           森口弘美(京都府立大学公共政策学部 実習助教)
 
成果物は、「インクルーシブリサーチ」のページで公開しています。


知的障害者の「関係性の変容としての自立」のプロセスの解明

(科学研究費「基盤研究(C)」2016~2019年度)

かつて障害者の自立は、「経済的な自立」や「日常生活行為(ADL)の自立」だと捉えられていましたが、近年は「自己決定による自立」と捉えられるようになってきました。しかしながら、自分で物事を判断したり決定したりする力には個人差があり、「自己決定による自立」が全ての人に当てはまるわけではありません。 この研究では、障害のある人が親元を離れて暮らすことで、どのような変化や成長が見られるのかのプロセスを考察することで、何がどのように変化することが自立と言えるのかを明らかにしました。

障害のある人から学ぶまちづくり協働研究―障害のあるリサーチャーおよび学生サポーターの育成

(2015年度三菱財団社会福祉事業・研究助成)

近年徐々に、身体障害者がまちづくりの企画やデザインのプロセスに参加する機会が増えてきているのに対して、言葉による理解や表現に困難を抱える知的障害者の参加については充分に実践が積み重ねられているとは言えません。この研究は、知的障害のあるリサーチャーと研究者や学生が「共に」調査をする試みです。

・ 研究代表  :森口弘美
・ 共同研究者  :内山尚子(社会福祉法人わたぼうしの会たんぽぽ相談支援センター相談員)
井口高志(奈良女子大学生活環境科学系生活文化学領域准教授)
谷美奈(帝塚山大学全学教育開発センター准教授)
・報告書の出版 2016年9月  冊子またはPDFでお分けできますのでご連絡ください。
 

社会福祉教育・研究における「エピソード記述」の展開プロジェクト

(同志社大学社会福祉教育・研究支援センター(http://gpsw.doshisha.ac.jp/) 第3期センター教育・研究プロジェクト(2013~15年度))

エピソート記述は発達心理学の領域で提示された質的アプローチの方法論の一つです。このプロジェクトでは、「エピソード記述」を質的研究の方法としてだけではなく、実習やフィールドワークにおいて、観察者が捉えた現象を記述し考察するための一つのユニークなアプローチであると捉え、社会福祉領域における教育方法や研究方法の開発・提案につなげていくことをめざしています。

・プロジェクト報告集
 『社会福祉教育・研究における「エピソード記述」の展開』 ダウンロードはこちら [表紙] [報告集_本文] (PDF)

知的障害者の「親元からの自立」の実現に向けた実践手法を明らかにするための調査研究

(科学研究費「研究活動スタート支援」2012~13年度)

家族に支えられて成長した私たちは、一人前の大人として社会のなかで生きていきます。しかし、これまで障害のある人、とくに知的障害のある人のなかには、親元か施設かというかぎられた暮らししか選べなかった時代が長くつづいてきました。この研究では、障害のある人のなかでもとりわけ意思決定に支援が必要な人たち(知的障害がある等)が、青年期あるいは成人期に親元から離れて暮らすことができるための支援のあり方を明らかにしました。